lonelyness everyday

輝いた明日があるはずもないくせに

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

村上春樹を読んでいる自分が好きなミーハー読者ですこんにちは

毎回村上春樹ワールドに入り込むのに全体の半分ほどかかるんですが、今回の作品は読みやすいと聞いていたので最初から入り込めるかなと期待して読み始めました

が、そんなことはありませんでした(本当にすらすら読める!気がしたんですが、もう半分くらい読めたんじゃ…と思って確認したらまだ6分の1しか読めていなかったという…)

まあでも読みにくすぎて投げ出したくなることがなかったのでそれなりに読みやすかったんだと思います

 

淡々とストーリーは進んでいき、村上春樹ってこんな作風だったっけ?と感じる部分や、途中いつの間にミステリー小説になったの?と思う部分もありましたが、読み終えてみればいつもの村上春樹でした

わたしも個性のないカラーレス人間なので多崎つくるくんのお悩みはよくわかる気がします

でもあの、えっ続きは???これでもう終わり??????的な終わり方はもう……

これも村上春樹なんでしょうけど…w

(残念ながら1Q84のBOOK4が出ると思って1年間過ごした過去あり)

 

「限定された目的は人生を簡潔にする」(P23)
「才能というのは容器と同じだ。どんなにがんばって努力しても、そのサイズはなかなか変わらない。そして一定の量を超えた水はそこに入らない」(P195)
「おれたちは人生の過程で真の自分を少しずつ発見していく。そして発見すればするほど自分を喪失していく」 (P206)

ベタな部分かもしれませんが、このあたりを記憶しておきたいです