僕のなかの壊れていない部分

- 作者: 白石一文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/03/10
- メディア: 文庫
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cali≠gariの「依存」という名の病気を治療する病院が聴きたくなる心境のときに読んでいい本ではなかったなと思いました(^q^)
生まれてきたくて生まれてきたわけじゃないとか、そのあたりの主人公の心情はすごくよくわかるし、さらに言えば自殺も本人の自由なのではないかとわたしは思うんですが、こうした考え方自体がとても幼稚なものであるということをこの主人公は理解しないまま自分の世界に閉じこもってしまっているんじゃないかなあと思います
枝里子については今ドキの女性のような印象を持って読み進めていましたが、芯のあるしっかりとした女性だなと思いました
これで美しいとかうらやましいこと極まりないです
常岡一郎という人物の『人は何のために生れたのか』という文章を丸々引用している部分があったんですが、
相手を許し、相手を伸ばすことに努力していくことがわれまた育つ道
というところで京くんを思い出しました