lonelyness everyday

輝いた明日があるはずもないくせに

Hitomi:「説きあ可視、解きあ歌詞」(第3部・第4部)@新宿ロフトプラスワン

https://www.instagram.com/p/BAnSGATBEdwLFr00vRO8Ij2YvlhhPL2SakUjyc0/

 

〆の予告あいさつを先に載せちゃいます

「3月30日ですね」

「今日ここに来れたみなさんは大丈夫だと思うんですが、なんせ平日なんでね…平日だと行けないっていうひともいるかもしれないんですが、誕生日なんですよ…なんでね、そこはちょっと、体調を崩していただくなり、親族に結婚していただくなり、親族に不幸が起こってしまうなり、色々とね、世の中何が起こるかわからないんで、色々と来る手段はあるんじゃないかなと思います」

「しかも水曜日なんすよね、週の真ん中でちょっと休みにくいとかね、来にくいとかってあるかもしれないんですが、お祝い事なんでね、ほんとに、いい歳なんですよ俺も、ほんとに、30代なんですよ、知ってます?20代じゃないんですよ…歳を取るごとに深刻なんで…深刻ですよほんとに」

「ただこれは俺がずっと言い続けていることなんですけど、人間の年齢なんてものはただの数字でしかないので、実年齢はどうでもいいじゃないかと…見た目年齢ですよ!そこだけ頑張ればいいんです人間は!…まあなにも頑張ってないんですけど、スキンケアとか何にもしてないんですけど、気持ちを若くいれば若くいれるんじゃないかなという勝手な思い込みの中ずっと生きてきてますんで、今後もそういう気持ちのままで若い気持ちを忘れないまんま、いつまでも厨二なひとでいたいなと思っています」

「これからも機会があれば、厨二めいた歌詞を書くかもしれませんが、それが俺だと思って、温かい心で受け入れてくれればなと思っています」

 

 

f:id:xnxyxnxlx:20140622234923g:plain第3部f:id:xnxyxnxlx:20140622234923g:plain

「楽しい歌の時間が終わっちまいまして、またちょっと気持ちが重くなっちゃったんですけど」

 

チケットの転売ヤーに対しての名言いただきました

「おまえが儲けてどうする、俺だろ!」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plain静む体温/Fatima

「自分の中でもすごく転機になった曲で、眩しいものから主人公を隠すための闇として存在する歌なんですけど」

「主人公自体が闇なんですね…エリザベートって演目もそうなんですけど宝塚って、トップの男役のひとが死そのものを演じるんですけど、この曲も共通するものを感じるなあと」

 

眩い光の中 裸で曝されたユリノネは

自分さえ守れない他人の温度では救えない

「植物の、光に向かって見せている部分が花だとして、それは当然表に出すべきものとしてそこにあるのだけれど、表に出さないものとして根っこがあって、誰にも見せないように土の中に沈んでいて、でもそれが土の中に向かって伸びているからこそちゃんと立っていられる、だからこそ、ひとも植物もそうだけど、それを引き抜いてしまって本来表に出さなくてもいいものさえ表に出してしまっていると、自分を守ることも危うくなってしまうと…そうなってしまったとき、ひとって結局弱い生き物で、自分を守ることですらままならないじゃないですか、だから、自分を守ることも大変だから、他人の温度では救えないっていうところから、始まって」

 

無惨とはそれさえ気付けない事かな

「本当に無惨なのは、そのことにさえ気付いていない主人公」

「自分が今どれだけ追い詰められているのか気付いていないっていうのが1番危険だってことを言っていて」

 

どれほど押し付けられ どれだけの理想 示唆された?

これ以上ふやけては ご覧よ、朽ちてゆくのが見える

「期待を過度にかけられてしまったひとのことを歌っていて、ピンとして一生懸命咲いていようとしてるんだけど、それはあくまでも表に見せるための存在のあり方であって、本当はひとには見せたくない弱さがあって、そういう期待みたいなものをどんどん押しつけられることによって、自分の存在がどんどん危うくなってきている」

 

悲観では少しの不条理も拭えない

「悲観していても何の不条理も拭うことはできない」

 

目に映ったものは 悲しいほどに確かで

心塞ぐのなら その手に陰、かざすといい

 

「いつも強がっているばかりではダメだから、時にはちゃんと泣きなさいと、誰かに涙を見せることが恥ずかしいのなら、誰からも見えないように、君に暗闇を作ってあげましょうっていうのがこの歌で、主人公が、泣けるように、闇となってその子の存在を隠してあげるという歌ですね」

「闇は明るいところで自然に発生しないので、自分を呼ぶためにまずは自らの意志で光を遮断してくれ、そしたら僕がそこに現れるからと」

 

静める様に 包みこむ闇 ずっと傍で揺れながら

月は翳り 夢に魅せる そこに意味を持っている

泣ける様に 君隠す闇 いつも傍に揺れながら

無垢に帰る 夜をあげる そして指跡一つ残さずに 触れた

「騒がしいものを静かにするように、包みこんでいくように、僕は闇として君の近くにいるからどうぞ思い切り泣いてくださいと、『無垢に帰るっていう、生まれたときのように、誰に何の遠慮もなく、わんわんと泣いてくれと、『無垢に帰る』っていう、生まれたときのように、誰に何の遠慮もなくわんわんと泣いてくれと」

「指なんてものは当然存在しないから、直接触れることはないんだけど、包みこむような形で相手に触れるわけです」

 

「いつまでも」「いいよ」「笑ってよ」「わかってる」「ねぇ」

ここにいてもいいよ 得るも亡くすも無いけれど

「すごく気に入っている部分で、相手の少女が『いつまでもいてほしい』と、そしたらそれに対して『いいよ』って答えて、『笑ってよ』って言われたら『わかってる』って答えて、『ねぇ』って問いかけて、『ここにいてもいいよ 得るも亡くすも無いけれど』っていうのは、何も存在しないから、何かを奪うことも与えることもないんだけどねって、そういう闇の在り方についてのやりとりです」

 

繋ぐ様に 肌染める闇 全て飲み込んでしまいそうで

例えば君が そう望んだとしても

静む様に 包みこむ闇 ずっと傍で揺れながら

無垢に帰る 夜に遇える そして指跡一つ残さずに 消えた

「自分が闇としてその子の傍にいつづけると結局その子のすべてを闇で飲み込んでしまいそうで、このままじゃいけないなと思った闇が、またいつでも、君が闇を作りだすなら会えるからと消えていくっていう」

「歌詞には書かれてないんですけど、ライブでは、この『そして指跡一つ残さずに 消えた』のあとに、『君の中に消えた』っていう言葉が出てくるんですけど、どこかへ消えてしまうのではなくて、相手の中へさっと消えていく、という話です」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plainHelpless/Moran

「目を覚ましてよ」とか言うからさ

ついおかしくて笑ったんだ

最近ろくに眠った 覚えがないから

「また寝れないひとの話ですね」

「目を覚ましてよって言われても寝てねぇんだよこっちはっていうくだりから始まりまして」

 

何かに取り憑かれたように

視線を縛られる その間

決まってあの日の、あの場所、あの声に呼ばれている

「一点をじーっと見たまま動かなくなる、で、『何見てんの?』って言われて『あっちょっと考えごとしてた』みたいな、でも大体そういうときっていうのは、何かを見てるんじゃなくて、『決まってあの日の、あの場所、あの声に呼ばれている』」

 

わかるよ 少しの優しさで

わかるよ ここには何も無いと

だけど耳を澄ませば まだ声に呼ばれてる

 

正しい嘘を選べば救われるはずなのに

十字架は重みを増すばかり

「過去に何か縛られているわけですね」

「過去に犯してしまった過ちを悔いていて、時間を戻せるものなら戻して、もう一度相手にふさわしいくらいに綺麗なままの自分に戻りたいと思っているけれど、どうしても消せなくて、ずっと囚われていて、何度もその日に呼び戻されてしまうというか、過去にしてきたことの情景の中、世界の中に何度も何度も呼び戻されてしまうと」

「Mr.Imbalance-44でもそうだったんですけど、相手がすごく綺麗に思えるからこそ、自分がすごく汚れたものに思えてしまう…それでどんどん自己嫌悪に陥っていく主人公の歌で、救いがないっていう意味でHelpless」

 

許されない過去に染められた この手は伸ばせない

拒絶の目でうなずいて 溜息に想い隠す

羽根は開かれた 闇夜に溶け出す色に

願わくは もう一度サナギへ

「大丈夫何でもないよって感じで、相手を拒絶してしまう、相手を自分が抱え込んでいるものの中には踏み入れさせないようにする」

「真っ黒な羽根が開いてしまって、できることならもう一度綺麗な羽根でやり直したいから、もう一度サナギに戻りたいなって」

 

汚れた舌が 欲しがるままに寄り付けば

誰よりも綺麗な その瞼さえも…嗚呼 

「"汚れた舌"、これは、性的な意味でも、あとはたくさんの嘘を吐いてきたっていう意味でもどちらでも正解かなって、その舌が相手を欲するけれど、欲するがままに相手に寄りついてしまえば、相手の綺麗な瞼でさえも涙で汚してしまうんじゃないかっていう、そういう葛藤ですね」

 

新しい靴を履き 隣を歩いたのに

足跡によどんだ陰が滲み出す

「自分の身なりだったりをどれだけ綺麗に揃えたところで、自分の中にある汚れた過去が陰となってついてまわります」

「聞いてて…楽しいですか?」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plain深海魚/Moran

「初ワンマンの高田馬場AREAで1回披露されたっきり、そのままお蔵入りした曲です」

「俺個人的には結構好きだったんだけど、Soan的に気に入らないって」

 

透き通る浅瀬に ただ仰向けで浮かぶ僕を

照りつける日差しの結晶は 肌を裂くように暴れている

 

眩しくても眼を閉じること それをできない僕は

静かに心の瞼を閉じ 海の底へと想いを馳せる

 

冷たく 音も無く 光も届かない

けれどそこにも ざわめき立つ無数の鼓動はあるから

 

深く沈み 向こうへ

誰の目にも触れない場所なら

真実は色や形でないと言えるのに

 

深く沈み 向こうへ

誰にも笑われることなく

ありのままの 自分らしく泳いで

それが許されるのなら

「これも眩しいものとか、ひとの期待とかにうんざりしている主人公が深海に想いを馳せているっていう歌なんですけど」

「大事なものって、必ずしも目に見えるものの形のままとは限らない…深海魚って、目が退化していたり、すごく恐ろしい見た目が多いんですけど、実際は他の魚と何ら変わりはないわけで、暗闇の中でも他の魚と何ら変わらず生きていて、そうやって見た目とか体裁とかを気にしないで生きられる世界っていいなあって、そういうものに想いを馳せている」

「主人公は一応魚って設定なんで、瞼がなくて目を閉じることさえもできない」

「俺、弱ってくると魚って逆さまになって自らの意志で泳ぐことができなくなっちゃう姿ってのが悲しくて…この主人公も浅瀬に浮かんでいて、瞼を閉じることもできなくてっていう、そういう弱った魚に置き換えてみて、こんなに弱っている姿を誰かに見せるくらいなら、誰にも見えないところにいれたらどんなに楽だろうっていう」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plainハーメルン/Moran

土気色 首垂れる向日葵

もう君は少しも目を向けようとしない

「きっかけは家の近所に咲いてたひまわりが、まだ夏が終わるわけでもないのに早々に枯れ始めていて、枯れていく向日葵の姿って落ち込んだ人間の姿にすごく重なって見えるなあって昔からすごく思っていて」

「そういうものの歌詞を書いてみたいなあと思い、内容としてはまた恋をしようとする男の歌ではあるんだけれど、実際は向日葵の方にフォーカスを当てて書いた歌詞というか…向日葵って、太陽が出てる時間は太陽の方を向いて花が咲いてる、太陽が動いていくと花の角度もその方を向くように変わっていくって知ったときに、太陽に一途に恋焦がれる向日葵のラブストーリーを書きたいなあと思って、この歌詞を書いたんですけど」

 

笛吹き 夢の語り人

枯れない薔薇を胸に挿しこんで

「恋する女の子がですね、新しいものにばかり興味を持ってしまうというか、初めのうちは自分のことを新鮮に見てくれていたけど、今じゃ少しも自分のことを見てくれない、そんなうちに自分はどんどん枯れていってしまうと」

「そんなときにハーメルンの笛を吹いて誘惑する男が現れるわけです、で、夢物語を色々と聞かせてくれるわけです」

「向日葵は時間が経つと枯れていってしまんだけれど、あくまでも夢物語を語るので枯れない薔薇を胸に挿している」

 

真っ白なブーツを汚すまいと

水溜りを避け 歩いてる

 

窓の外で今 笛吹きが招く

優しい音色に あの子は誘われる

「身なりとかをすごく綺麗に着飾っていて、汚いものとか自分を汚してしまうものには一切関わらないように、そうやって綺麗な体裁を保ったまんま、美しいものだけを見せて少女を誘惑するわけですね」

「その優しい音色に少女は惹かれてしまうわけです」

 

「こっちへおいで 水は透き通り

光とめどなく お前を浮かばせる…」

「笛吹きの誘惑するセリフなんですけど、水は濁ることなくどこまでも透き通り、光はとめどなく、お前を沈ませるのではなくお前を浮かばせるだろうと」

 

どこにも憂い無き瞳の中

君が正しく映るわけがない

外には意味の無い詩ばかりさ

どうか傍にいて 俺の唄だけを聞いて

「主人公は、その女の子は悲しみ、憂いを持っているっていうのをわかっているから、そんな憂いのない瞳の中に君が正しく映るわけがないと、そんな綺麗事ばかり言うひとが君を正しく理解するわけはない、君がそこで本当に満たされることはないのだからそっちに行ってはいけないよって言っているわけですね」

 

土気色 首垂れる向日葵

終わりじゃない これから種が落ちるのに

「 自分自身は枯れていくのだけれど、ここから種が落ちてもう一度新しい向日葵が咲くのだから、その命の巡りというものを信じて離れていかないでほしいと、何度でもまた新しい始まりはあるのだからということを説いているんですね」

「終わっていくもの、枯れていくもの、命の終わり、みたいなものでさえも、ありのまますべて歌うけれど、そういう現実を突きつけてはしまうけれどっていう」

 

笛吹き 恋の語り人

飛べない青い鳥 肩に乗せて

真実を語らない澄んだ目は

不死のイメージさえ抱かせる

「結局飛べない鳥が肩に乗っていたとしても、その鳥はある意味自由を奪われているようなもので、もし本当にどこにも飛んでいかない鳥がその男の肩に止まっているとしたら、それはきっと風切り羽を切られているような鳥で、自らの意志で飛んでいかないのではなく、きっと飛ぶことを許されない存在にされてしまった鳥で」

「でもきっとその笛吹きはそういうのをすべて隠して、死なんてものは存在しないんだよってイメージで相手を誘惑する」

 

どこにも曇り無き瞳の中

君が正しく映るわけがない

二人を削り取る濁った雨

その価値も示すから どうか行かないで

「やっぱり生きていく中で、人間っていうのは色んなものを削り取られていくわけなんです、雨が降れば地面もぬかるむし、泥で汚れることもあるし、色んなものを自分たちの中から削り取られてはいくけれど、そんなものにさえも価値はあるということを証明するからどうか行かないでって歌ですね」

「で、これに通じる歌がFatimaの歌詞にあるので、次はその話にいきましょう、消せない雨ですね」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plain消せない雨/Fatima

「雨の価値を肯定的に歌った歌というか、雨って俺も正直あまり得意な方ではないので、どっか出かける日とかに雨が降るとやっぱり憂鬱な気分にもなるし、窓の外で雨の音がザァザァ言ってるのとか心地よく思うときもあるんですけど、耐えがたいときもあるので…だけどやっぱり雨は命を巡らせる大切なものなんで、その価値について歌う歌を歌いたいなあと、雨を肯定する歌っていうわけではないんですけど決して」

 

誰か 腐りきったその優しさで また騙してくれ

空を軸にして廻るメリーゴーランド 錆付いて動かせない

「さっきとは逆なんですけど、『また騙してくれ』って言ってるじゃないですか、『腐りきったその優しさで』、まさに、主人公が求めているのが非現実なんですよ、だからそれこそさっきハーメルンで現れた笛吹きの男みたいなものを求めてるんです」

「もう嫌っていうほど嫌な現実ばかりを見たと、どうしてこんなに世の中っていうのは嫌な現実で溢れ返っているんだ、もっと夢のような話を見せてくれ聞かせてくれっていう叫びですね」

 

詩人は哀れな恋を掬い 集めてはばら撒き 涙を買った

それが街中に広がった事により 雨雲になった

「すごく好きだった作家さんの影響からきてるくだりなんですけど、地球上の水分量は一定量で、誰かが流した涙もすべて雨に変わるって話があって」

「この詩人が世の中の哀れな恋の話をたくさん集めて歌詞にして、世の中に悲恋の歌として披露していくわけです、で、たくさんのひとがその歌を聞いて涙を流すんですね」

「詩人は涙を詩によって買っている、そういう表現をしたくて、雨を降らせるためにひとびとの涙を集めていると、涙を集める対価のために歌詞を書いて売ると、そういう歌い手があったら面白いな、自分もそんな歌い手だったら面白いなっていう意味合いも込めてここに書いてるんですけど」

 

降りだした雨さえも いつしかは晴れ空になって流れてゆくけど

日陰に残る水溜り

黙って 枯れそうだった僕を あざけ笑っていた

「雨が降るって一般的にはね、詩世界の中では嫌なこととして表現されることが多くて、で、世の中、身の回りの出来事が好転したときに、晴れ空になったと表現するじゃないですか」

「雨が降って、晴れ空がきたとしても、日陰にはまだ水たまりが残っていて、その残った水たまりが、枯れそうだった僕をあざけ笑っているように思えるわけです」

 

誰か 一番綺麗な花がどこに咲くか 教えてくれ

それを早く見つけなきゃ 微かな純粋さもなくしてしまう

 

TVは戦火の街を映し 片腕の少女は 涙を買った

それが世界中に伝わった事により 雨雲になった

「戦争で不幸なひとたちがテレビの中に映し出されて、そんな世界に主人公はうんざりして、人間の純粋さっていうものは一体どこにあるんだ、その純粋さに今すぐ触れないとおかしくなってしまいそうだっていう、心の叫びがまた繰り返されて」

 

降りだした雨さえも いつしかは晴れ空になって流れてゆくけど

日陰に残る水溜り

黙って 引きずってた裾に 染み込んでいった

「ここで事態に変化が訪れるというか、最初あざけ笑っていた水たまりが、次は引きずっていた裾に染み込んでいくんですね、裾に雨が染み込んでくるなんてとても迷惑なことでしかなくて、すごく嫌なことなんですけど」

 

夜になると 雨は激しくなり 強く窓を叩いた

その音にかき消され 君の 声が 思い出せない

「雨が強くなってきて、自分の中で唯一確固たるものだった君の声さえも思い出せなくなってしまう、だからここでは雨に対して主人公はうんざりしている」

 

降りだした雨さえも いつしかは晴れ空になって流れてゆくけど

日陰に残る水溜り

黙って 引きずってた裾に 染み込んでいった

裾に染み込んでいった

「嫌なことって世の中に溢れ返っていて、戦争もそうですけど報道がされなくなった瞬間に平和になったわけじゃない、だけど報道されなくなった頃には、なかったかのようにみんなそれを忘れて普通に生きていくわけで、そういう世の中に主人公はうんざりしているんだけど、結局世の中を回す上ではある程度は必要なことっていうか」

「雨の存在とかすごくうんざりしてるんだけど、結局ないと命は巡らない、ただそれを受け入れるだけの心の余裕がなくなっているけど、雨が止んで晴れ空になった頃にはみんな何事もなかったかのように毎日の生活を生きているけれど、結局嫌なことの残されたものが自分の中に染み込んでいく、ただ『裾に染み込んでいった』に関しては、嫌なことが自分の中にそのまま残っていったのではなく、自分に必要なものとなって染み込んでいったっていう解釈をできればしてほしい、結局は嫌な現実でさえも、たとえば自分の書く歌詞の元となって、実際こうやって自分の中に流れ込んでくるエネルギーの1つになっているっていう、まあそういうことを自分に言い聞かせるように書いた詩というか」

「そういう嫌な現実とかばかりでうんざりしていて、ちょっとハーメルンみたいな夢物語みたいなものが欲しくなっているときの心情で書いた歌詞かな」

 

f:id:xnxyxnxlx:20140622234923g:plain第4部f:id:xnxyxnxlx:20140622234923g:plain

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plain赤い薔薇のスープ

「肝心なところがですね、『いつの間にか僕の家に あの猫は遊びに来なくなった』、ここですね」

「これよりもっと昔に引っ越したばかりの家が、アパートの1階だったんですよ、窓開けたらすぐ隣みたいなところで」

「1階だし窓開けることもないじゃないですか、だけど引っ越したばっかりのときに、窓の外で猫が鳴いてるんですよ、あれっ猫鳴いてると思って、しかもすっごい距離感近いなと思って、窓開けたらもう窓枠のすぐそこに猫がいて、開けた瞬間、中に入ってきたんですよね、とりあえずびっくりしたんだけど、入ってきた猫が俺見てびっくりしてまたすぐ逃げた(笑)」

「もしかしたら前に住んでたひとが半分家ネコみたいな形で飼ってたのかなーと思って、とりあえずまた来たときのためにごはんを用意した方がいいのかなと思ってたんだけど、次の日にはすぐ買いに行かなくて、でまた次の日鳴いてて、どうしようまだ用意してないや、でもとりあえずちょっと開けるかと思って開けて、またパーッと入って来るんだけど、またササッと周り見渡してまた俺の顔パッと見たらダーッて逃げてくっていう(笑)」

「で、1回餌を買って待ってたんだけど、また何日かおいたらまた来て、よし今度は大丈夫だと思って開けたんだけどまたすぐ逃げちゃう…ごはんを先に用意しとくわけにいかないじゃない?缶詰開けてよそったりしなきゃいけないじゃない、その時間だけ待ってくれよと思うんだけどその前に逃げちゃうと、で、結局そんなことを何回か繰り返してるうちに来なくなっちゃって」

「そんな悲しみを歌った歌です」

「それを歌いたくて書いた歌詞なんですよ実はこれ…あとの部分はまあ、病んでる感じの歌詞を載せましたっていうぐらいで大丈夫です」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plain夜明けを前に/Moran

「幸福についての尺度、Reverse、夜明けを前にっていう曲順で入ってるじゃないですか…夜明けを前にに関しては、充分なくらい伝わりやすく書いてると思うんで大丈夫だと思うんですけど、中にはきっと、そういう言葉を俺から聞くことに違和感を感じるひともいたんじゃないのかなあと」

「正直自分としてもそんなに簡単なことではないというか、日差しの中に歩いて行きましょうって簡単に言えるほど自分は強い人間ではないなと…ただやっぱり義務として言わなくちゃいけない部分っていうのが自分の中にあって、ずっと闇を肯定して書いてきた中で、最後にどっかで自分にけじめを付けなきゃいけないなと思った上で書いたのが夜明けを前にっていう歌詞で、ただこれがすべて自分の気持ちですって言ったらそんなに俺は強くないなと、それもすべて見透かされるんじゃないかなと思って…だからこの音源は、幸福についての尺度が

曇りガラスを隔てた先で ただ静かに話を聞いていて

言葉以上に表情から読み解かれたら 何も言えない

っていう2行で始まってるんです」

「歌だけ聴いていたらそれが真実として耳には届くけれど、表情から読み解こうとしてしまうと、みんなよりも1歩前を進んでいくから大丈夫だよって顔で歌えないんじゃないかなと」

「この2行で始まっているのはそういうことで、だから幸福についての尺度ではなくて、この音源すべてに対してかかっている…この後に続いてくる

人の目に映る不幸せが 僕には不幸せで

満ち足りているように見えていたとしても 足りなくて

に対してもかかってくるけど…すごく今不幸せに見えているかもしれないけど本当はそんなことはないんだよっていうことを言うために書いたこの2行ではないということですかね」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plainFender/Moran

「バンドマンの口からすごく言いにくい話だったりするんですけど、掲示板みたいなものがあって、匿名で誰かが誰かを攻撃するみたいなことが当たり前のように日々行われていることに、すごくなんだかなあと思うことがあってですね…俺らは公人だから、いくらでもどうぞ攻撃対象にしてくださいとは思うんだけど、ファンの子がその攻撃対象になることに関してはどうしても嫌で、何かをしてあげたいなと思って、この歌詞を書いたんですね」

「結局俺らみたいな立場から、そういうのをやめてくださいってなかなか言いづらい、ましてや舞台の上で言うもんでもないし、ブログに書いてしまうのも何だかなあと思うんで、せめて少しでもその子たちの苦痛を取り除いてあげられるような歌詞を書きたいなと思って」

 

矢面に立つ胸に 三度、朝を迎える

誰かが望むように 呼吸は止めさせない

「そういうことを気にして気を病んでいてると相手の思うツボなんだから、君自身が打たれてちゃダメだよって」

「そんな負の感情でさえも自分にとっては詩の根源だったりに消化できるなあと思うから、自分が矢面に立って受け止めることができたらなあと」

 

矢面に立つ胸に その額を迎える

何も語りかけずに 決して触れないように

「直に触れて守ってあげることはできないけれど、そういう意志でいるので少しでも不安を捨て去ることができればなあって」

 

やがては見捨てられた 浜辺の朽木の様に

どうだっていい そんな風に思うんだ

「浜辺にある朽木って結構好きで、木なんて枯れてしまえば価値のないものになってしまって、海に流されてしまったらそれこそ藻屑でしかない、だけど時間が経って独特な形になって浜辺に流れ着いたりすると、拾って帰るマニアがいるくらい美しいものへと変わっていくから、時間をかけて、今は自分の体の中に入れないように消化させていってくださいっていう」

 

その胸を 貫くのが 誰かの悪意ではないように

「ひとの胸を打つものは誰かの悪意であるよりも好意であってほしいから、そんなものじゃなくて、もっと素敵なものに胸を撃ち抜かれてほしいなっていう歌ですね」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plainカクタス亜科/Moran

「Moranの中で1番か2番を争うくらい好き」

「棘があるから触れられないってことを言いたかったんじゃなくて、Francfrancで真ん丸くてでっかいサボテンが、50年に1度だけ花を付けますって言っててすごいいいなあと思って、このサボテンをたとえば誰かに贈ったとして、その花を見ることができたとしたら、その報告を聞けたらすごく幸せだなって思って、めったに花を付けないそのサボテンが花をそのタイミングで付けようと思った理由みたいなものがロマンチックに書けたらいいなあと思って」

 

歪な形はユニークか? 棘だらけで卑猥?

怠惰のリズムで 生きる僕に何を期待してるの?

「サボテンなんてそんなに水あげなくても生きられるじゃないですか、別に自分のペースで生きられればいいんだから放っといてくれよって思うけどやたら構ってくるやつがいると」

 

根が吸い上げてしまう気だるい微熱

禁忌へ踏み出して気が触れそう

「どうしてこんな自分に構うのかなって思ったときに、相手に傷が付いてしまって、相手も自分に触れれば傷つくことがわかっているのに、それでも自分に対して手を伸ばしてくれた、その喜びを知ってしまうんですね」

「自分でバリアを張っていたのに、そこに相手が踏みこんできて、そのことに喜びを知ってしまった主人公が、やがて女の子に対して好意を持つようになり」

 

それがもし慈愛ならば

その対価に何を差し出せばいい

「慈愛って言葉を敢えて使っているのは、これが別種の生き物であるというか、人間とサボテンであるっていうことを強調したいからであって、ここがたとえば普通に愛だの恋だの言ってしまうと人間とサボテンの恋物語になってしまう、それは自分の中では不正解になってしまう」

「その対価に何を差し出せばいいのかって考えたときに、その子が流した血を根っこが吸って、自分の中に流れているその赤の養分で、いつかその子のために真っ赤な花を付けたいなってこのサボテンは思っている、その子が悲しみに暮れたときに、その子のために花を付けようっていう歌ですね」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plain紬糸/Fatima

「すごく大好きな歌詞で、恋愛の歌ですが、あまりうまくいっていないカップルの話」

「これ最初から最後まで読んでもらえるとわかるんですけど 、この歌詞を書くにあたって、『君』とか『僕』って言葉が一切出てこないんですね、これは聴き手がどっちでもとれるように、わざとどちらにも当てはまるように計算して書いてるからなんですけど、自分がバンドマンだから、主人公がバンドマンっていう設定で一応書いてるんだけど、ひとから見てもそうでなくてもよかった」

「最後の方に出てくる『華やかな日々過ぎ去っても 傍にいること わかって』、どっちが言ってると思います?って言われるとどっちとでも取れるんじゃないかなと思って、たとえば俺がみんなに対して、華やかな日々過ぎ去っても傍にいることを解ってほしいって言ってても成立するし、逆に相手が、あなたにとって今の華やかな日々がなくなってしまったとしてもわたしは傍にいることを解ってほしいって言ってる風にも捉えられる、最後にお互いの関係性が明るみになるように書いてるんですけど」

 

怯えた目で唇読んだ 薄翳る声色

触れることに 躊躇った距離 この先は依然

成り行きから零れた台詞は そのどれだけが本音だろう

いつも同じ箇所のほつれ また繰り返した

「相手の言うことが全然信じられなくなっている心理を書いていて、もう何がこのひとの本音なのかがわからない」

「『いつも同じ箇所のほつれ また繰り返した』、これが紬糸、2人を結ぶ糸みたいなものがだんだんほつれてきてしまった、その糸をどうしたら元通りにできるんだろうって葛藤を歌っている」

 

夕立 滲み出す褐色 度重なって泣きそう

「嫌なことって重なってやってくること多いんですよ、色んな出来事が同じタイミングでバタバタと重なってしまうことを歌いたくて」

 

始めから紡いだら 千切れず結い直せるかな?

言葉だけじゃ変われないこと ねえ解って

 

聞き返せば頷いていた そのどれだけが誤解だろう
いつも同じ箇所のほつれ また繰り返した

「相手が変わる変わるって言ってても実際に言葉にしているだけじゃ何も変わらないんだってことを解ってる?っていうその問いかけみたいな、そして聞きかえせば頷いてるんだけど、そのどれだけが誤解なんだろうと」

 

冬空 凍りつく褐色 度重なって泣きそう

「夕立が冬空になるわけじゃないですか、夏から冬にかけての時間の流れの中で、結局何度も同じことを繰り返してるんですよ、で、いつになっても結局変わっていけないなっていう」

 

足りない物を補おうなんて思わないでいいよ

慰めの気遣いなんて優しさじゃないよ

「この歌詞の中ですごく気に入っている部分で、今すごく心の中で欠けてしまっているものを無理に補おうとかそういうことをしてほしいわけじゃなくて、今求めているのはそういうことじゃないんだよっていう」

「ただもう修復できないところまできているような気がして、その不安を取り除いてほしいだけ、だから、変な優しさを見せてほしいわけじゃなくて、ただ漠然と昔のように戻れたらなあって」

 

また揺らいで 一寸先も見失って

華やかな日々過ぎ去っても 傍にいること わかって

「結局のところ不安に負けてしまうせいで正しい道を見出せずにいる状態というか、結局何か1つを決断しても、すぐそれに対して不安になって揺らいでしまう、だから相手の言葉のひとつひとつが信じられなくなってしまって」

「だけど、敢えてバンドマンとしての設定を語りますけど、あなたが今生きているその華やかな日々が失われたとして、いつか誰もあなたのことを見向きもしなくなったとしてもわたしは傍にいるよっていうことを解ってって、それを相手に伝えようとしている、もしくは、僕はとても華やかな世界で生きているけれども、それが過ぎ去ったとしても、変わらずに傍にいることを解って、とお互いに思っている」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plainBlue velvet/Fatima

「Layくんがその昔失恋をしまして、俺もその相手の子には何回か会ったことがあって、理想のカップルって思ってたようなひとがいたんですけど、結局別れることになってしまって、そんなタイミングでデモが上がってきてタイトルがBlue velvetでいくからよろしくって言われたときに、2人に対するレクイエム的なものが書ければいいなって、あくまでも俺の想像の世界の話なんで2人の実際の出来事にはまったく関係ないんですけど、失恋の歌でも書くかと、誰が悪いわけでもないけど終わっていく恋もあるよねっていう歌詞を書きたくて」

「個人的には『君が過ぎる度に赤く腫れる』って表現が好きですねえ…よく赤く腫れるとか赤く爛れるとかいう言い方をするんですけど、恋心の象徴として、薄紅とかもそうなんですけど、赤ってやっぱり恋を表す色かなあって思っているんで、傷口が赤く腫れるかのように胸の内が赤く腫れる感じというか、誰かを想って胸が痛いってそういうことなのかなあと」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plainWhite Out/Moran

A maiden on the gallows

She stands in beauty like the Rain

A maiden on the gallows

People are aching to see her being killed

「絞首台の少女ですね、メイデン、彼女は雨のように美しく立っている…絞首台の少女、人々は彼女が処刑される姿を望んでいる、そういうニュアンスで書いています」

 

深い霧の中で何を殺した?

長い袖の先が汚れてる

背について回る葬列から

俺が切り離してやる

 

Unchain 君が君の為

Unchain 望む断罪か

「深い森から帰ってきた中で彼女の袖が汚れているわけですね、まるで彼女がひとでも刺してきたかのような表現に聞こえるように、前半は書いています」

「で、何か死のようなものを引き連れて歩いているわけですね…結局彼女が殺したものって自分自身じゃないですか、いつも彼女自身の中で自分自身をずっと殺し続けていて」

 

涙、隠す度に 袖を汚したんだろう

吐き出す事をせずに いつだって全部飲みこんだ

つまり あの日も君が殺したそれは そう…

「いつもそうやって泣いてばかりいるから、涙をぬぐう裾が汚れていくっていう種明かしが最後に待っていて、『つまり あの日も君が殺したそれは そう…』君です」

「結局彼女は自分自身を殺すことによって自分自身を絞首台に上げている、人々は彼女の死を望んでいるって風に最初は書いているけれど、本当は彼女自身が自分を罰することばかりを望んでしまうから、いい加減そういうものから切り離してあげようっていう歌詞ですね」

「深い霧にかけてWhite Out…目の前が真っ白で何も見えなくなっているけど、もうそういうものから断ち切らせてあげたい」

「『風切羽を切り落とすよう それはまるで捻じれた倫理』って出てきましたけど、自分自身の風切羽を切り落としてしまわないように、自らの翼をそうして飛べないものにしてしまわないように」

 

f:id:xnxyxnxlx:20130223011849g:plainサクラメイロ/Fatima

めぞん一刻っていうマンガに出てきます、このサクラメイロっていう言葉」

Fatimaの解散の頃に書いてるから解散に対しての歌になっているというか、自分の手からこぼれ落ちてしまいそうなものを桜になぞらえて歌っている…やっぱり解散が決まってから書いたんで、それに対する悲しみが全体的にすごく表れていて、自分が見失いそうになっているものは過去なんだろうか未来なんだろうかって、そういう不安を歌った歌」

 

折れた翼 春の香り あの日から迷子 あぁ春の香り

「ちょうど解散を発表したのが3月30日で、これから春だったんで、これから桜が咲いて散っていく中で、みんながどういう気分で過ごすんだろうなあ、その散っていく桜の中で大切な何かを見失っていく様みたいな、そういう悲しみが全体的にあふれた歌になっている」

 

「ツバサ」と名付けた鳥を 籠に入れ 空眺め

これで僕らは似ていると 二つ、鼓動歌いだす

「翼を失くしてしまった鳥って生きる価値をなくしてしまったようなもので、ツバサって名前なのに、それが籠の中に入れられていては自由に羽ばたくこともできないけれど、今自分の傍にいる鳥が今の自分に似ている、翼を失ってしまった鳥のようだと、そんな僕らは似た者同士だねみたいなことを最初に歌っていて」

 

「マイゴ」と名付けた猫は 夢の中に住み着いた
いつも遠くで鳴いていて 姿を見せはしない

「『あの日から迷子』にかかっているんですけど、ツバサと名付けた鳥は飛ぶことができずに籠の中にいて、マイゴと名付けた猫は夢の中に住んでいて、届きそうで届かないものの象徴として書いたというか」

 

サクラメイロの中で 手探りで探したのは

過去だろうか?未来だろうか?

るらら 夜に置き去りにされる

「やっぱり一瞬で散っていくからこそ桜って美しくて、だからこそ、自分の中に深く染み込んでなかなか離れていかないもので、とらわれすぎて、過去も未来も見失いそうになっているというか」

 

堅く目を閉じていれば 誰も通り過ぎていく

足音だけ数えながら 明日になるのを待っている

「先がないのであれば、今はその先には進みたくはないな、まだ自分はここに留まっていたいなっていう気持ちの表れを書いています」

 

サクラメイロの中で 不意に解けたものは

意思だろうか?指だろうか?

るらら 夜に置き去りにされる

「結局離れ離れになってしまって、今自分の中で解けてしまったものは、お互いの気持ちだったのか、それとも固く結んでいた指だったのか…で、結局自分だけが夜に置き去りにされていく」

 

薄紅を乗せた風吹き荒れる 閉ざした季節に戻され 後悔もできない

「桜が散っていく美しい一瞬の中に自分は閉じ込められて、その中で立ち尽くすことしかできない、後悔さえすることもできないところまできたんだなあっていう」

 

春の香り 桜並木 君を連れて 歩いた道

「最後突然明るくなるんですよ、最後になった瞬間だけコード進行が開けたように明るくなるんでそこに繋がる歌詞を書きたいなと思って、最初はネガティブなイメージで春の中に閉じ込められた主人公で始まっているけれど、最後は春の1番美しい思い出とともにこの歌を終わらせたいなって、バンドでいうならば、みんなと過ごしてきた1番楽しかった時期を1番最後に思い出して、その余韻のまま、綺麗な情景で終わらせてあげようかなと思って」